賃貸仲介:【株式会社ユーミーネット】
コンバージョン戦略に「VR内見®︎」が貢献。人口減少時代を見据えて
取締役本部長 浅岡 亮二
株式会社ユーミーネットは、湘南エリアを拠点に置く不動産会社グループ。“湘南エリアの取り扱い物件数No.1”として、不動産売買や土地活用、建設、管理、賃貸保証、引越しなど、あらゆる不動産サービスを提供しており、お客様への高品質なサービスと、多様化するライフスタイルの変化に対応する住空間を提供しています。
【導入前の課題】
①「コンバージョン」戦略を推進するための手法を模索
②不安を抱えたまま商談が進行(退去前の物件)
③原状回復の際に複数のスタッフが現場を訪問
【導入後の効果】
①お客様との“情報の格差”をVRで解消。決定までの時間短縮を実現
②お客様に納得していただいた上で契約
③完工報告を兼ねて内装業者がVR撮影
【株式会社ユーミーネット】
https://www.you-me-net.co.jp/
本社:〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢223-2
TEL:0466-29-0606
代表者:木村 光貴
設立:1997年8月15日
資本金:1,000万円
事業内容:賃貸物件仲介業務、賃貸物件管理業務、プロパティーマネジメント業務、マンスリー事業、サブリースによる不動産運用事業
店舗数:18店舗(2018年10月現在)。
“情報格差”を解消し、納得の上で契約へ
情報格差が埋まり、成約率に寄与
「コンバージョン」戦略に貢献
ナーブ:「VR内見®︎」を導入して約3カ月ということですが、導入を決めた経緯を教えてください。
浅岡本部長:もともと弊社の戦略として「コンバージョン」を上げていこうという考えで色々やっていたんですね。それこそアナログなことも含めて。そうした中で、「VR内見®︎」のことを知って、「これはいい!」ということで導入を決めました。
ナーブ:「コンバージョン」について、もう少し詳しく教えてください。
浅岡本部長:例えば、売上を伸ばそうという時、お客様の絶対数を増やして件数を増やすのか、それとも来客数に対して“率”を上げていくのか、大きく2つの方向があると思うんですね。ただ、お客様の全体数を増やそうとすると結局「広告宣伝費にいくらかけるか」というところに行きついてしまいます。もちろん「紹介」だったり、お金をかけずに増えていくケースもありますが、他社もあれこれ戦略としてやっているので、広告宣伝費を積んでいかないとお客様を増やすのは難しいのかなと感じていました。
ナーブ:このエリアはまだ人口が増えている地域ですか?
浅岡本部長:本社のある藤沢はまだ人口が増えています。しかし、店舗展開している中だと、西側半分はもう減り始めています。「世帯数が増えて自然とお客さんも増えて…」という時代ではないので、やっぱり、コンバージョンの方をもっと上げていくことが大事だなと考えていたんです。ちょうどそんなタイミングで「VR内見®️」の話を聞いたので「これだ!」と直感しました。
カウンターで見ただけでたくさん見せてもらった感覚に
“情報の格差”をVRで解消
お客様の不要な時間を短縮
ナーブ:「VR内見®︎」のどこがよかったのでしょうか?
浅岡本部長:我々は不動産の専門家なので、年間で何百何千とお部屋を見ているわけです。でも、専門家は理解できても、一般の方だと理解できないことっていっぱいあるんです。例えば、募集図面で築年数と施工業者を見れば、私たちはだいたい内装の想像がつくんですよね。「あ、この物件良さそうだな」「この物件だとこのお客様には合わないな」っていうのは営業マンなら感覚値としてわかる。でも、それをお客様にどう伝えるかっていうところは“情報の格差”があって、スムーズにお部屋が決まらないっていうことがありました。
ナーブ:VRならそうした格差を埋められる?
浅岡本部長:今までも写真を見せて説明してたんですけど、実際に現地に案内しないと納得してくれないことは多々ありました。人間誰でも、言葉で説明を聞いただけじゃ納得はできないんですよ。で、実際に見に行きたいってなったら現地まで行くんですけど、でも「やっぱり…」「ああ…」ってがっかりしたり。お客様にとっても、そこに時間使わなくてもよかったですよねって。
ナーブ:両方にとって時間がもったいないですね。
浅岡本部長:VRなら、私たちの感覚とお客様の感覚とをすり合わせた上で説明できるので今までとは全然違います。また「VR内見®︎」は実際に見に行っているような没入感があるので、現地に行かなくても見に行った感覚になるみたいです。お店のカウンターで、「とりあえずVRで見てみましょうか」って見せると、「たくさん見せてもらった」という感覚を持っていただけているなと感じますね。「VR内見®︎」が顧客満足につながってるという実感があります。
原状回復の内装業者がVR撮影
完工報告・写真撮影が大幅に効率化
ナーブ:撮影やデータ登録などで、手間が増えたといったことはありましたか?
浅岡本部長:写真撮影は普段からやっていることなんで、VRだから特にどうこうということはないですね。むしろVR撮影に変更してからの方が業務は楽になっていますよ。どう撮ろうかなと悩むこともないですし、人消し機能もありますし。
ナーブ:撮影は、店舗のスタッフ様が行われてるのでしょうか?
浅岡本部長:じつは、スタッフだけでなく、内装業者さんにも撮影してもらっています。原状回復の完工報告を兼ねて撮影していただいているのですが、業者さんにとってもVR撮影を行う方が楽みたいです。今までだったら、業者さんの報告を受けて管理会社がチェックして、そのあとウェブサイト用に写真撮影に行って…と、人が三人も四人もかかってたんですね。それが、効率化されたので、効果は大きいです。
ナーブ:そんな撮影方法があったのですね。
浅岡本部長:業者さんとしても、いままでだったら、入居直後に「傷があった」といったクレームがあったとしたら、業者さんのせいにされちゃうこともあったと思うんですね。けど、VRで部屋中撮影してあれば、「完工直後は傷がついてないですよね」って確認できちゃうんで。内装業者さんに最初にお願いする時、苦労するかなと思ってたんですが、想像以上にスムーズに導入していただけました。
蓄積したデータは会社の財産に
地元で一番詳しい不動産屋を目指して
ナーブ:現在の登録件数はどのくらいですか?
浅岡本部長:今日現在(2018年10月5日)で2,150件ですね。弊社はエリア内での取扱物件が30万件くらいあるので、まだ0.1%未満ですけど、すでに成約率に寄与しているので、店舗のスタッフも「これはいい!」と実感していると思いますよ。登録はもうちょっと増やしたいとは思うんですけど、撮影専門の部隊がいるわけじゃないので…。でも、やっぱり、会社の財産として貯まっていくっていうのは大きいですよね。広告って一回打ったらそれで終わりじゃないですか。でも、VRなら1日1件でも登録していけば、後々の営業に絶対役に立つので、すごくありがたいなと思います。
ナーブ:本日はお忙しい中ありがとうございました。
株式会社ユーミーネット
取締役本部長
浅岡亮二氏